2011年6月6日
『山形県 国語力を高める』 サクランボと太宰治の意外なつながり
1日に寒河江市と天童市で、観光サクランボ園がオープンしました。
「サクランボと言えば山形」というほど認知度が高く、全国の出荷量の7割を占めています。
市町村別にみると、東根市がサクランボ生産高日本一となっており、
佐藤錦という品種は、開発者である東根市在住の「佐藤栄助氏」に因んでいます。
また、サクランボの主要生産地を上げるだけでも、東根市、寒河江市、天童市、南陽市、
村山市、山形市、上山市と、山形県内の都市が大半を占めています。
このあたりの情報は、学校の定期テストや高校入試の地理の問題に役立ちますので、ぜひ押さえておきましょう。
皆さんご存じのサクランボですが、生産者の間では桜桃(おうとう)と呼ばれているそうです。
実は「人間失格」や「走れメロス」で有名な芥川賞作家の太宰治の作品にも「桜桃」という小説があります。
この作品は、太宰が玉川上水で入水自殺を図った直前に書かれています。
遺体が発見されたのが誕生日と同じであったことから、
太宰治の誕生日を桜桃忌と名付け、多くの愛好家が墓参りに訪れる日となっています。
太宰治の作品は「走れメロス」のように、中学の教科書に登場するような小説から、
「人間失格」のように大学生でも読むのに時間がかかるような作品まで多様で、
大学入試や高校入試でも取り上げられる事が多いです。
1人の作家の作品を追っていくだけで、国語力を段階的に引き上げていくことが出来ます。
山形県の公立高校入試は理科や社会において、文章記述問題が多く出題される傾向にあります。
国語の最終問題は毎年作文が出題されます。
入試には国語力が試されますので、ぜひチャレンジしてみてください。
また、中学生対象の平成22年度全国学力・学習調査では、
山形県の中学生は、読解力は全国平均を上回っているものの、文章の展開に即して登場人物の心情を考えることや、
論理の展開をとらえて、内容を理解することが、問題点として指摘されています。
指摘されている内容は、入試問題を解く上でも重要なポイントとなります。
感覚や印象だけで解を導くのではなく、問題部分の手掛かりとなるような文をしっかりと見つけることや、
何度も出てくる言葉に着目するなど、根拠を求めて解を導く国語の基本について、しっかりと意識をすることが必要です。
今一度しっかりと再点検をし、国語の基本的な技術を身につけるようにしましょう。