2012年4月13日
和歌山県 4月17日実施の全国学力テストについて
4/17に全国学力テストが実施されます。
ところで、全国学力テストってなぜ行うのだろう?と疑問に思っている方も多いかと思います。
そもそも学力テストの調査の目的は、
『義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、
全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、
その改善を図るとともに、そのような取組を通じて、教育に関する継続的な
検証改善サイクルを確立する。また、学校における児童生徒への教育指導の充実や
学習状況の改善等に役立てる。』(文部科学省HPより)
ことです。
この調査は、2007年より施行されていますが、歴史を遡ると1960年代にも行われていました。
当時、学校や地域間の競争が過熱したことにより、1964年をもって全員調査を中止していました。
※自治体によっては独自に学力調査を行い続けています。大阪も独自に実施しております。
ところが、近年学力低下が問題視され、文部科学省が43年ぶりに全員調査を復活させた経緯があります。
基本的にすべての小中学校が参加しますが、自治体によっては、参加に否定的な自治体もあります。
因みに、和歌山は、今年度実施予定の数字では、全対象学校数が小中学校合わせて381校あり、
全ての学校が実施予定となっております。これは、関西の他府県では唯一の100%実施になります。
さらには、昨年度までは、算数および数学と国語の2科目の実施でしたが、
今年から理科も実施され、3科目での実施となります。
その分、より理数の学力を図るためのテストになっていきます。
また、22年度までの調査結果は公表されています。
(23年度は東日本大震災の影響で集計がとれていません)
和歌山は22年度の調査結果では、
県内平均が小学校で280点、全国第40位、中学校で241.3点、全国第43位です。
因みに、小学校の全国公立平均は285.1点、国立私立平均は285.5点となっております。
同時に、学習状況アンケートも実施しています。
調査結果では、家庭学習と学力は比例して高くなるとあります。
加えて、宿題を多く出す学校ほど高くなり、かつ内容を充実させている学校は
より正答率が高くなる傾向があります。
和歌山も大阪同様、宿題が出ない上に内容が薄いという声が多くあるため、
なかなか成果が上がらないのも無理はありません。
中学校は特に出されませんから、なかなか平均点も上がりません。
このテストを通して、学校での勉強がどうなのか?を考えることも勿論ですが、
家庭での学習をもう一度見直すチャンスだと思います。
宿題が出されないからやらないのではなく、
家庭学習をこれからどうするのかを一緒に考えていきましょう!