2020年3月4日
2020年センター試験総評
こんにちは!
家庭教師のトライ徳島校の山本です。
今回のテーマは「2020年センター試験総評」です。
2020年で最後のセンター試験がおわりました。
次期受験生は共通テストに向けて参考にしてみてください。
今年センターを受けた3年生は振り返りの意味も込めてご覧ください。
◇2020年センター総括
数英の主要科目で難易度が上昇しました。
〇数学
数学ⅠA の確率の問題で文章の選択肢の内容が正しいかどうかを問う形式が登場。
文章で表現された内容を個別に検討する必要があり、文章を数式に変換する読解力が必要であった。
一方、数学ⅡB では融合問題で出題意図を見抜く必要がある問題が登場したものの、計算力を要求する従来型の 出題でやや異質な印象を与えた。
〇英語
英語では資料を読み取り計算させる問題や、登場人物の行動から心情を推測する問題など、共通テストを意識 した多様な文章を読ませる意図が見られた。
ジャンル・形式を問わずに対応できるように、英語力に加えて想像力 や思考力も身に付ける必要がある。リスニングでは日常的な場面設定や口語表現の増加など、英語の運用能力を 意識した出題となっている。
〇国語
国語では文章の内容から具体例を選ぶ問題や本文の内容をまとめて抽象化するといった、「具体」と「抽象」を行 き来して思考力・読解力を問う傾向が強まった。
〇理科・社会
理科・社会においても身近な事象を考察したり、初見の史料・人物・統計資料から考えさせたりする問題がみられ た。このような問題は共通テストのプレテストに通じるものであり、各科目に必要な基本知識を土台にそこから思考力 や考察力を見るものといえる。
◇分量および平均点
上記の通り、今年のセンターは全体を通して言えば「難化」しています。
特に数学・英語の主要科目の難化が目立ちました。
◇今年の注目問題
・資料、データを活用する問題(英語、社会、理科)
・生徒どうしの会話など、実生活のコミュニケーションを問う問題(国語、英語、社会)
・教科書にない話題や実験結果を題材にして、理科の論理的思考力を試す問題(理科)