2012年3月9日
和歌山県 学習指導要領の改訂で何が変わった?何が変わる?
3月は、4月からの新しい生活、新しい風を呼び込むための月であり、
新しい人生が決まる月でもあります。
受験が終わった人もいれば、まだまだ続いている学生の方も多くいるかと思います。
今回は、「新学習指導要領」をテーマに話をしていきます。
「生きる力を育むために、子どもたちの未来のために。」
をテーマに、小学校は、昨年の平成23年4月から、中学校は、今年の平成24年4月から、
高等学校は、来年の平成25年4月(数学及び理科は平成24年度入学生)から
全面実施となります。
新しい学習指導要領は、子どもたちの現状をふまえ、
「生きる力」を育むという理念のもと、知識や技能の習得とともに
思考力・判断力・表現力などの育成を重視していると、文部科学省のHPに記載されています。
では、何がどのように変わり、これからどう変わっていくのでしょうか?
根本的に変わる内容としては、授業時間数の増加です。
ただし、授業時間数の増加は、「詰め込み教育」への転換ではなく、
主に次の学習を充実するために行うものです。
①各教科等において充実した指導事項の学習
②つまずきやすい内容の確実な習得を図るための繰り返し学習
③知識・技能を活用する学習(観察・実験やレポート作成、論述など)
※「ポイントがわかる」保護者用リーフより
改訂1年目の現状は、時間数は増えても、対応できる環境は整っていない
といった声も多く上がってきております。例えば、英語の授業では、
ボランティアの方や、派遣頼りとなっており、しっかりとした英語教育が
なされていない学校もあると聞きます。
この4月からは、中学校でも完全実施となります。
今までは、移行措置で、あまり多くの時間をかけることができていませんでした。
改訂前年度である平成23年度に関しては、数学を筆頭に、
入試直前でやっと授業が終わるほど、授業時間数の不足が目に見えていました。
そんな中で、これだけはブレないでほしいと思うことただ一つです。
それは、自分に限界を作ることなく、難しいことにもトライし続けることです。
学生の皆さんは、今、沢山のお金を稼ぐことはできませんが、
勉強すること自体が、将来のための財産になるのです。